ブドウの価値を高めたい! 大阪ワイン誕生秘話
2018/02/02
大阪の新名物ともいわれるワイン「たこシャン」で知られるカタシモワイナリー。103年つづく老舗も6次産業化の支援施策を活用し、地域活性化に繋がる商品を生み出している。
仲間もチャンスも、ロクジカが連れてきた!
「今の6次産業化は魔法みたい」。そう話すのは、カタシモワイナリー5代目の高井麻記子さん。同社が果樹園のかたわらワインづくりに着手したのは、なんと103年も前のこと。そんな老舗中の老舗も6次産業化施策の支援によるメリットを強く実感するようになったという。
「行政の後押しで認知度が上がり、私たちの農業に対する思いが伝わって、周囲の農家さん、売り先さんとの協力体制がより強くなりました。様々なチャンスもいただけ、会社としてできることや影響力が大きくなったと感じています」。
大阪産デラウェアを使用し、瓶内二次発酵で造られた本格スパークリングワイン「たこシャン」。たこ焼きのお供にぴったり!
高齢化などにより減少してしまったブドウ農家。いつだって考えるのは、地元ワイナリーとして
何ができるか、ということ。40種類を超える多彩な商品ラインナップも、積極的なイベント開催も「ブドウ1キロの価値を高めたい」「食の街大阪の中心にワインを」と願うから。そう、6次産業化は決して自社のためだけではないのだ。
「50年後、100年後を見据え、存在を望まれ続ける会社になっていかないとと思っています」。
高井麻記子:1914年創業のカタシモワイナリー5代目。平成25年度、経済産業省「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選出。平成28年度、6次産業化優良事例表彰にて農林水産大臣賞受賞。
DATA
住所:大阪府柏原市太平寺2丁目9番14号
TEL:072-971-6334
『ロクジカチャネル』vol.19より転載