茶の魅力を世界へ「抹茶ティラミス」に懸ける想い
2018/03/29
お茶の名産地である京都府和束町で、あるスイーツが注目を集めている。日本有数の"茶どころ"で自ら畑を管理しながら、茶の美味しさをカフェから発信し続ける、お茶農家の6次化スタイルとは?
茶の名産地ならでは!
極上の6次化スイーツ
日本でも有数な茶の主産地である、京都府和束町。
自然豊かなこの地で今、あるスイーツが話題を呼んでいる。それが「抹茶ティラミス」だ。
全国でわずか3%しか生産されていない「おくみどり」という茶品種を贅沢に使用したこのティラミス。開発に至るまでには、ある人々の想いが積み重なっていた。
日本茶の美味しさを
世界へ伝えたい
「抹茶ティラミス」の開発を行ったのは、お茶の生産から加工・販売・輸出までを一挙に手掛ける、D-matcha株式会社だ。
農業法人として茶の生産を行う同社は、和束町出身に限らず様々なメンバーが在籍しているが、日本茶の文化を国内外に発信したい! という強い想いから、2017年4月になんとメンバー全員が和束町へ移住。その後「d:matcha Kyoto CAFE&KITCHEN」というカフェを立ち上げたのだ。
カフェ外観
後の看板メニューとなる「抹茶ティラミス」の開発当時、茶の魅力を最大限に引き出せるよう試行錯誤を繰り返したという。
特に茶葉の選定は慎重に行われ、味や香り、見た目の美しさに至るまで最高級の逸品「おくみどり」が選ばれた。全国でも希少品種とされる「おくみどり」を贅沢に100%使用することで『お茶農家だからこそできる、最高の抹茶ティラミス』を完成させたのだ。
新鮮な茶葉をふんだんに使用したティラミス。定番の抹茶、ほうじ茶の味に加え、ゆず抹茶、黒蜜きな粉ほうじ茶、ミックスベリーの全5種類を用意。
濃厚抹茶/ほうじ茶ティラミスアイスケーキ
テイクアウト可能な「抹茶ティラミス」はお土産にもぴったりで、京都府内のショッピングモールでも期間限定販売されるほど人気が急上昇。日本茶の美味しさを、広くアピールすることに成功した。
現在も、d:matchaカフェでは抹茶ティラミスやアイスケーキなどを提供するほか、オンラインショップでの商品販売や、海外への茶の輸出も積極的に行っている。
国内外の観光客に向けた、茶畑のハイキングツアーも実施。摘んだ茶葉でカフェにて炒りたての京番茶が楽しめる。
6次産業化により『日本茶の魅力を世界に届ける』挑戦から、今後も目が離せない。
店舗情報】
ディーマッチャキョウトカフェアンドキッチン
住所:京都府相楽郡和束町釜塚京町17番地
営業時間:11:00~16:00
定休日:水・木曜日
TEL:0774-74-8205
URL:http://dmatcha.co.jp/