インタビュー

地域の人々に愛される! コラボ商品が成功する3つの秘訣とは?

立役者に聞く!
コラボレーション成功の秘訣

秘訣①生産者の方の熱意が一つのきっかけに

<教えてくれたのはこの人>
日本航空株式会社 川真田純也さん

コラボするにあたって、販売の結果に繋がる商品の品質はもちろん重要ですが生産者の姿勢も一つのポイントです。たとえば、日本で一番小さな香川県は農地の面積も小さい傾向にあるため、他県に比べると、どうしても農産物の生産量が少なくなってしまいます。このため、香川県の生産者は試行錯誤を繰り返しながら高品質の農産物を生み出してきました。こうした生産者の姿勢にも魅力を感じたことが、今回のプロジェクトのきっかけの一つです。自分自身も本当に“いい”と思える産品や、熱意ある組織とのコラボ企画には、自然と力が入ります。

羽田空港内での販売の様子。さぬき讃フルーツや「香緑」についての説明もあり、利用客に向けて魅力を存分にアピールした。

 

秘訣②品質を保つ努力と地道なPRが実を結ぶ

<教えてくれたのはこの人>
香川県 亀井裕美子さん

「さぬき讃フルーツ」は、「高品質なフルーツをふさわしい価格で販売する」という狙いのもと、生まれたブランドです。長きにわたり、県の農業試験場で開発が続けられた結果として、一般的な品種よりも高品質な果物が生まれてきました。また、品目も徐々に増えています。並行して地道にPR活動を行なってきたため、県内での「さぬき讃フルーツ」の認知度は右肩上がりとなっています。ブランドイメージを保つための努力を重ねつつ、地道にPRを続けてきたことが実を結び、今回のコラボレーションの実現につながったと思います。

さぬき讃フルーツのロゴマークは、サンサンとふりそそぐ太陽を受けて、あっ!と驚く美味しさ、魅力が広がるイメージを渦巻きで表現している。

 

秘訣③その土地ならではの人の流れに注目

<教えてくれたのはこの人>
JA香川県 久保明彦さん

観光や出張を目的に、他県や海外から香川県に足を運ぶ方のほとんどが、交通手段として飛行機や車を利用します。電車やバスでやってくる方は少数派です。つまり、空港や飛行機は、「さぬき讃フルーツ」のPRの場にぴったりということ。今回のプロジェクトの話を香川県庁の担当者から聞いた時、「航空会社さんとの連携企画であれば、うまくいくだろう」と直感しました。その土地ならではの交通事情や人の流れには、注目した方がいいですね。また、実際にフルーツを作っているのは、当然ながら生産者。彼らとの意見交換を大切にしています。

日本一赤いみかんといわれる「小原紅早生(おばらべにわせ)」、豊かな香りと甘みをもつイチゴ「さぬきひめ」も認定品種。


ロクジカチャネル vol.23(2018年秋号)より転載

< 12

関連記事

アクセスランキング

  1. 商品ブランディングでありがちな失敗例とは?
  2. 6次産業化のための8つのステップ【Part1】
  3. 耕作放棄地を再生! 6次化が生んだ成功ストーリー
  4. 全国の生産者が誇る特産品とコラボ! かき氷甲子園7月開幕!
  5. 海外進出も! 徹底したブランディングが変えたもの
  6. 富士山ふもとの茶畑を前に、お茶を一服! 農家民宿「ちゃの生」
  7. ストーリーで選ぶ!農家のロクジカワイン
  8. まずは「その6次産業化がなぜ必要か?」を考える
  9. さつまいもを使った”おいしい体験”が魅力! 体験型農業テーマパーク...
  10. 地域の人々に愛される! コラボ商品が成功する3つの秘訣とは?

フリーマガジン

「ロクジカチャネル」

vol.24 / ¥0
2019年3月発行