基礎知識

独自に始める? 6次産業化プランナーに相談する?

6次産業化を進める上で重要なのが、『市場を踏まえた戦略』である。この難しい課題を解決するためには、6次産業化プランナーに相談するのが一番の近道かもしれない。人気プランナーに聞く、6次産業化プランナーの重要性と、相談する上での注意点とは?

「生産者が6次産業化に踏み切るということは、すでに出来上がっている激戦地に足を踏み入れ、ベテラン達を相手に戦っていくということ。生産者が生産のプロであるように、製造、加工、販売にもそれぞれエキスパートがいて、その道何十年という人と、初めての人ではレベルが違います。そのため、一気通貫ですべてやろうとするのではなく、地域の他の事業者さんと協力しながら1つのビジネスを進める6次産業化をおすすめしたいですね」。

そう語るのは、全国で数々の6次産業化を成功に導いてきたプランナーの村上さん。

6次産業化プランナーとは、6次産業化に取り組む農林漁業者の皆様の相談に応じてアドバイスを行うため、6次産業化サポートセンターに登録された専門家のこと。

『餅は餅屋』のセオリーから分業協力体制での6次化産業化がベターと考える村上さんは、「立ち上げたい事業の戦略についても、できれば早い段階からプランナーに相談を」と促す。

「商品ができてから、『どうやったら売れますか?』と相談されるケースが実はとても多い。しかし、本来、事業の戦略というのは、入口から出口までのすべてをトータルで考えて成立するもの。『こういうことがしたい』という構想がある程度まとまった段階で、戦略のプロであるプランナーに相談いただくのがベストです」。

6次産業化中央サポートセンターHP。中央サポートセンターでは、相談内容に応じて適切な「6次産業化プランナー」を選定・派遣してくれる。また全国の各地域にも6次産業化サポートセンターが設置されています。

では、優秀なプランナーに出会うにはどうすればいいのだろう?

「本当は、6次産業化に成功した人から紹介してもらうのがベスト。あと、6次産業化サポートセンターに派遣を依頼する時は、具体的に『こういう方を派遣してください』とお願いするといいでしょう。イベントなどでプランナーのほうから声をかけるケースもありますが、人となりや能力、実績を、よく見極めることが大切。商品開発が得意だったり、販路開拓のエキスパートだったり、プランナーにもそれぞれ得意分野があるので、経歴やバックグラウンドをできるだけ知って判断することが大切です。できれば、商品開発も販路もトータルでコンサルティング出来る人が望ましいですね。どのボタンを押せば一番効果が出るのか、その感覚を持っている人がベストです」。

取材協力

村上一幸 さん

1958年生まれ。中小企業診断士(一般社団法人農業経営支援センター所属)。農業経営上級アドバイザー、食の6次産業化プロデューサー(レベル5)、食農連携コーディネーター(FACO)、GAP指導員など。

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